□□團右衛門殿
玉井半助殿
一、遠江守様御預人弓場團右衛門殿 正德貮年の春三月爰元通八戸へ着居、右團右衛門殿同初秋病死に付爲御檢使近□八郎右工門様上下拾人御長持貮指にて江戸御立七月廿九日御立爰元御着八月九日花卷御泊り八戸へ御着二日御逗留、御登りは同十九日花卷御一宿廿日御立其節和賀川洪水にて御渡船成兼候。黒澤尻本町善太郎所に御一宿被遊候。早く御着被成候而 若和賀川水落にて御渡舟可被成候はゝ川端まで其日御成被成候へ共御渡舟成兼御一宿に相究申候而御被成候。同廿一に黒澤尻辰の刻に御立□□御通り相済仙臺領へ御入被成候。其節の御役人付之次第。
一、遠江守様御内 川端丈右工門様上下九人
是道中登り下りに御誥被成候
一、奥瀬軍助様被上下廿人 盛岡より御付萬事御用御聞被成候衆
是は御下り之自分鬼柳へ御誥成
一、伊東次郎右工門様上下拾人
是は御下り之時分御先立なり是は盛岡より鬼柳迄行歸同斷
一、御代官には野々村貞右工門殿平賀市郎右工門殿
一、御醫者衆、小寺玄仲老、肥田玉榮老、關如閑老、上下十二人御登り御下り御付被成
一、大ヶ生長右工門殿上下拾人引替にて鬼柳へ御登の節御使者にてつれ
一、御町奉行中嶋権四郎殿上下七人乗馬壹疋にて諸事御用聞に被成候尤高野庄兵工様より御名代に御座候。御登りの節
一、同太田半兵工様人數同斷鬼柳へ御下りの時分御城代申御城代様御名代右同斷
一、御料理奉行は中嶋源内殿。料理人三人召連黒澤尻一宿にて被成候。
一、鬼柳かりやには御上下共御寄不被成候。
正德貮年辰ノ八月廿一日
※□は解読不明文字
[0回]
PR