理工系の大学が欲しい、という話はよく聞く。
しかしこんな時代に田舎には来ない。
来ようとする大学は自治体の金を期待する。
自前で作るほど金もない。
作っても地元出身者が少ないと市民税を注ぎ込むことに疑問が出る。
県大がそうらしい。
なら、安く作る方法を検討する。
放送大学工学部ってぇのはどうだ?
放送大学に工学部を作らせ、それを北上に設置させる、というのではない。
そんな感じの形式、というもの。
放送大学が工学部を考えている、ということではない。第一そんなことは私は知らない。
教養課程は放送大学を活用する。学習センターを北上に作る必要があるが、これは自腹だな。もっとも学習センターを作ってしまえば、それで文系の大学ができたも同然であるが。
専門課程は全国の理工系の教員にビデオ講義を依頼する。もちろん試験も。協力教員には研究助成という形で講義代を払う。ビデオ講義ならDVDの貸出でもケーブルテレビでの放送でもOKだし、インターネット配信も可能になる。
理工系で問題になるのは実験実習だな。これは土日に岩大や県大の設備を有料で借りるか。大学も収入が欲しいだろうから契約によってはOKが出るかも。あと地元の企業の協力を仰ぐ。それでも不足する部分は自前かな。スタッフも。企業を退職した技術者は人材として活用できると思う。
卒業研究は必ずしも必要とはしない。放送大学も代わりの講義で単位は取れるし。
ビデオ形式の利点は教室を必要としないので、実質学生定員がないこと。
これは入学者を何人でも受け入れられるし、留年学生が何人増えようが教室に困らない。
また対象年齢も一般大学とは異なり18歳以上から死にそうな人まで。
放送大学同様入学試験は無い。だから学生さえ集められれば、利益が出るかも。
最大の問題は文科省が大学として認めないであろうということ。従って、学士は出せない。しかし理工系の高等教育を体系的に学んだり学び直したりが可能となり、企業にいながら進歩の速い最新の技術を学ぶことが可能となれば、卒業資格がもらえなくても、実質的な生きた知識というのは大きな魅力になると思う。
となれば実質的な問題は講義を理解するための自己学習支援システムをどう構築するか、かな。こういった問題はeラーニングではサポートしきれない。参考書は市立図書館の拡大で対応。
うまくいけば、文科省がモデル事業として資金を出してくれるかも。なにせ卒業生の質が問題になってきている世の中、安易に卒業させない形式となれば、世界に通用すると思う。
さて。
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