北上市メールマガジンより
本年度は「食卓と詩歌」と題し、食事の場をテーマに現代詩歌人がつづった直筆作品や、食事と言葉にちなんだ遊び心あふれるオブジェなどを展示しています。
この常設展では、詩・短歌・俳句・川柳の各分野で現在、活躍する詩歌人38人が、今回の展示に合わせて原稿や色紙、短冊などにつづった作品を紹介しており、今展のために寄せられた新作もあります。食卓を囲む人々の温かな光景から、季節感あふれる食の風景、現代人の食事スタイルまで、作者個々の豊かな感性で生み出された詩歌の世界が広がり、作品への思いを込めたメッセージも紹介されています。
また、来館者に言葉との触れ合いを楽しんでもらえるよう大鍋のオブジェ「くるびあんずの鍋」(「くるびあんず(県北の方言で「とてもおいしい」の意味の言葉)を用意し、常設展テーマにちなみ、おいしい物やおいしい時に出る言葉などを自由に紙に書いて鍋に入れ、みんなでおいしい「言葉の鍋」を作ってもらうという参加型展示もあります。
食べる場に目を注ぐことは、わたしたちの生を支える無数の基盤をみつめることに他なりません。そこに生まれた詩歌は、ありふれた日常を巧みに切り分け、人間の生の原点を、社会を、ある人生の一場面を、鮮やかにみせてくれることでしょう。
●会 期 平成22年3月7日(日)まで、9:00~17:00
●場 所 日本現代詩歌文学館
●入場料 無料
[0回]
PR