【うた】 黒工寮歌と黒工寮想いでの歌
2022.06.06 |Category …北上で、…
作詞 高 橋 巌
作曲 千 葉 了 道
一、春花遅き東北の
奥地に香る一本の
若き芽生えの青春が
技術の剣うちとりて
科学の日本ひらくべく
奮いて起てり黒工児
二、和賀の壁流清々と
古城ほゆかし男山
岸辺に映ゆる緑影に
雄叫びたける男の子等の
たぎる血潮躍らして
希望の船路いざ漕がん
三、秋光芒の月冴えて
落葉寂と声もなく
北斗の影は淡くして
思索静けき窓の辺に
神秘の扉ひらきつつ
窮理の道をたずねなん
四、奥羽の颪飄々と
胡沙吹く風に磨かれし
国の護りの黒工の
魂と腕とは八絃の
世界の果てに燦然と
久遠の光放つペし
黒工寮想いでの歌
一ッとせ 人の気持も知らないで
試験試験で今日も又
黒工学寮の想い出よ
ニッとせ 二人で語ったあの場所を
今もこっそりのぞき見る
黒工学寮の想い出よ
三ッとせ 見ればすすけた学寮も
住めば都の花が咲く
黒工学寮の想い出よ
四ッとせ 寄るときわると語り出す
アベックラブの楽しさを
黒工学寮の想い出よ
五ッとせ いつも行ったは伊豆倉か
コッペ一つもわけて食う
黒工学寮の想い出よ
六ッとせ 向う眺めりや南校
無理にさそって映画など
黒工学寮の想い出よ
七ッとせ 泣いて窓から見た月は
里の母さんと同じ顔
黒工学寮の想い出よ
八ッとせ やっぱりこわいわ舎監長
好きな煙草も吸いやせぬ
黒工学寮の想い出よ
九ッとせ これではならぬと鉢巻の
一夜勉強じゃ気にかかる
黒工学寮の想い出よ
十とせ とうとう卒業しましたが
いつまた来るかと涙する
黒工学寮の想い出よ
番外とせ 馬鹿にならない学寮も
人生航路の一頁
先生みなさんさようなら