広報きたかみ430号に市民意識調査の結果報告が載っていた。
評価の仕方が少々気になった。
非常に満足6点、満足5点、やや満足4点、やや不満3点、不満2点、非常に不満1点という。
公報にはアンケートをまとめた結果のみで評価は載っていない。今後の施策の方向性を検討する基礎資料という位置づけなので、今の段階でとやかく考えてもしょうがないかもしれないが、一市民としては、やっぱり不満タラタラ。
第一に不満も加点されている。不満は負のイメージであり、減点するのが妥当ではないだろうか。これでは全員が憤りを感じている項目が仮にあったとしても+1点になってしまい、感情的に合わない。もちろん、やや満足とやや不満の中点3.5点が満足と不満の境目になるので、それ以下は不満、それ以上は満足という評価はできる。だから+1点の理解も論理的には正しくできる。しかし心象は違うのではないか。ダメージ感を抑える役人の姑息な手法にも見えるのが、とても残念である。
特に不満もないけど満足感もない人は、どう答えればよいのか。質問用紙は私も見たが(私は回答者ではない)どちらでもない、と答えたい質問はたくさんあった。なぜ、「どちらでもない」という項目を用意しなかったのか。たぶん、そう答えられると解釈に困るからではないか、どっちにか答えてもらうことで白黒はっきりさせたいという意図があったのかもしれない。しかしそれでは回答が歪んでしまう。困った質問には、不満がなければ満足感は無くても、「やや満足」を選択するのではないか。私はそうした(実際に回答してはいないが)。結果、やや満足がもっとも多くなっても不思議ではない。アンケートのプロなら、こういうやり方をどう評価するのだろうか。素人の私には不満が残る。
そう思うと、各項目の得点間隔が1点というのもひっかかる。ましてやどっちつかずが3.5点とすると、やや満足とやや不満の間が1点しかないのが気になる。市政全般に対する満足度が平均満足が3.78で、これは18年度に比べ0.12ポイント上昇していることになるが、3.5点と比べると差が無いようにも見える。3点~4点の間は、可もなく不可もない状態にしてか、私には見えない。
集計は大変だが、直線上にマークさせる方法もある。このほうが気持ちが表現しやすい。だが回答に戸惑う市民も多いことも予想される。しかし、不正確な結果を基礎資料としたのでは、施策の方向は全く別の所を向いてしまうのは誰にでも想像つくことだ。
更に気にるのは回答者数である。市政全般に対する満足度のグラフが載っているが、それによると回答者数は543名。北上は16地区に分かれており、それぞれ特色を持っている。だからそれぞれ異なる課題も持っているだろう。しかし単純に考えると一地区34名の回答になる。これは少なすぎないか。20歳以上1300人を対象に回収率約44パーセント。これはそれなりの数値なんだろうが、さらなる調査対象の拡大と回収の努力は必要である。この点は役所の方が分かっているだろうけど。
年度内に報告書の最終版を市のホームページに掲載するとのことなので、一市民としてじっくりと見させていただく。が、市のホームページか分かりにくい、情報量は意外と少ない。市のホームページというのはどこも似たり寄ったりなのかもしれないが。
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