入場券の裏には以下の解説あり。
延年の舞
「延年」とは、齢を延べるということで、転じて大法会のあとに催される歌舞の総称として用いられ、平安時代に盛んに行われた。
毛越寺の延年は、正月の二十日夜祭に常行三昧供の修法の後、法楽として舞われるもので、平安時代の古い形を残す優雅な舞として知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。毛越寺では、二十日夜祭のぼか、春の藤原まつり、あやめ祭り(六月二十五日~七月十五日)の期間中にも公演している。
鬼剣舞
鬼剣舞は、大同年間(八〇六年~八〇九年)に修験行者が悪魔退散、衆生済度の踊りとしてはじめたとか、また康平の頃(一〇五八年~一〇六四年)に豪族が将兵にがいせん踊りとして奨励して広く伝わったという由来がある。その後は農民の手によって五穀豊穣や家内繁栄を祈願して継承され、北上地方に集中的に分布している。毎年八月七日~九日に開ぼされる「北上・みちのく芸能まつり」での鬼剣舞大群舞は、みちのくの一大風物詩として親しまれている。
さんさ踊り
旧南部藩の代表的な盆踊りで、その昔盛岡の三ツ石神社の境内で、土地の人々が悪魔退散の喜びをこめて踊り狂ったのが始まりと言われる。八月二目・三日の「盛岡さんさ踊り」では、市内中央通り一キロにわたって踊り手一万人、太鼓一千個の大パレードが華麗にくり広げられる。
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