黒澤尻見聞古記 56 指上申寺請状のこと

　　　指上申寺請状之事

 

一、黒澤尻本町類族助右エ門女房此度病死致候。右之者拙寺代々旦那にて御座候間、死骸寺内に致土葬候事始末粉無御座候。爲後日之寺請状如件。

　　正德元年卯十二月十七日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　和賀縣黒澤尻村染黒寺

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　匠　　　勇

 

黒澤尻見聞古記 55 右につき盛岡切支丹奉行所に御書付差出のこと

　　　御代官御兩人樣

 

一、右之儀　御代官より盛岡へ比仰上十二月十六日の夜死骸取仕合被仰、右に付甚九郎組合老召され十六日の夜、平左エ門儀鬼柳御代官所へ罷上候。翌十七日御寺樣死骸御見届申候而盬誌にて土葬に仕候而仕廻申候。御寺樣より盛岡切支丹奉行所へ御書付御出被成候間右御書付御代官様へ指上申候。

　　　卯十二月十七日

黒澤尻見聞古記 22 直心後日物語

一、元祿十二年卯の十二月十三日八ツ時分、(直心)肝煎源助に申候は、相去町にて金七切半取鬼柳町萬七金貮歩たてかへくれ候に付、追付本宮へ罷登申候、取申内路錢に仕候へは七切程本宮へ持參申候、然共娘大切之の氣分にて罷在候に付、久々居漸々氣分少し能御座候に付、只今罷下り申候。いか様に直心仕候哉と可被思召と存、此段をも爲知申度と存じ罷越候へ共、縣御見に不申と源助に申置候由、同十六日九つ時分、右の樣子源助拙者に爲知中候間、即時御代官戸來六右衛門殿へ參、此段申上候。直心參申たる儀に御座候間、花卷にて此段被仰下度と申上候へば、此方へ相濟申儀に候へば、態々申上候事不入儀に御座候、若花卷、盛岡にて此儀いかにと御尋も御座候はは、其節右之段可申上候間、左様心得候樣にと六右衛門殿被仰候。

 

黒澤尻見聞古記 54 類族助右衛門女房病死披露文言

一、黒澤尻類族甚九郎母かめ歳六十六昨夜四つ時分兼而持病之心痛再發仕相煩申候間、近所に居申候三宅と申醫頼療治仕候へ共、不相叶夜中七時病死仕候間、則檢斷並甚九郎組合之者共見届御披露仕候已上

　　正德元年卯十二月十四日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黒澤尻町

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甚 九 郎

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同　所　　　　傳 之 亟

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃組合　　　三右エ門

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　　　　　　善 十 郎

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　　　　　　惣 五 郎

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃　　　　　　覺 兵 衛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　檢　斷　　　　平左エ門

　　鈴木傳右エ門殿

　　野々村貞右エ門殿

 

當町類族甚九郎母昨夜四ツ時分持病之心痛再發相煩候間、近所に居申候三宅と申醫頼療治仕處、不相叶夜中七時病死仕候間、甚九郎組合之者共立会始末見届御披露仕候以上

　　十二月十四日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黒澤尻町檢斷

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平左エ門

　　御代官御兩人樣
 

雪だるまのお菓子

さいとう製菓の 雪だるまのお菓子。

中はあんこ。

かわいいので食べずに飾っていたのだが・・・


いつのまにか玄関に。