【うた】 黒工音頭と学生歌第一～第三

黒工音頭 　　　　　　　
　作詞　佐藤　晴信
　作曲　佐藤　忠三

一、流れ北上何をば映す　チョイ　チョイ
　　男山似の勇みの肌の
　　黒工健児の男前　コレワイナ　ヨイワイナ

二、和賀の流れのせゝらぎ聞けば　チョィ　チョイ
　　南部深山の清水の如き
　　清く優しい心意気　コレワイナ　ヨイワイナ

三、西の和賀岳何見てござる　チョイ　チョイ
　　たぎる血潮の胸すくばかり
　　叫ぶ男児の逞しさ　コレワイナ　ヨイワイナ

四、岩手リンゴほなぜなぜ赤い　チョイ　チョイ
　　赤い望楼の立つ庭前に
　　躍る健児の肌映す　コレワイナ　ヨイワイナ



第一学生歌
取るなら取て見ろ　優勝旗
渡しゃせぬ　取らしゃせぬ
桜の木影に鍛えたる
こちゃ黒工の選手にゃ　骨がある
コチャエー　コチャエー 　

第二学生歌
黒工の　選手に勝つ者あるならば
やがて　西から満月が
出るよ　出るよ 　

第三学生歌
勝った　勝った　勝った
　　　　　　　ヤコラヤノヤ
黒工が勝つよ　ネエ皆さん
いつも黒工が
　　　勝つわいな　勝つわいな

着々

【うた】 黒工賛歌「春秋」

黒工賛歌「春秋」
　　作詞　千葉　了道
　　曲詞　掛川　精一

一、千古を語る　北上の
　　岸辺に温み　もどるころ
　　つどい来たりし　若人の
　　希望豊けき　村崎野

二、たたなせる山脈　緑濃く
　　朝なタなに　仰ぎ見る
　　望楼史を　伝えつつ
　　匠の道を　示しけり

三、松籟一陣　天高く
　　山の錦に　いだかれし
　　学びの庭の　いや広く
　　青春の血は　たぎりたつ

四、風雪すさぶ　村崎野
　　共に語らい　相磨して
　　苦節の日々の三つ年に
　　己が限りを　見極めん

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【うた】 黒工寮歌と黒工寮想いでの歌

黒工寮歌
　作詞　高　橋　　　巌 　　　　　
　作曲　千　葉　了　道

一、春花遅き東北の
　　奥地に香る一本の
　　若き芽生えの青春が
　　技術の剣うちとりて
　　科学の日本ひらくべく
　　奮いて起てり黒工児

二、和賀の壁流清々と
　　古城ほゆかし男山
　　岸辺に映ゆる緑影に
　　雄叫びたける男の子等の
　　たぎる血潮躍らして
　　希望の船路いざ漕がん

三、秋光芒の月冴えて
　　落葉寂と声もなく
　　北斗の影は淡くして
　　思索静けき窓の辺に
　　神秘の扉ひらきつつ
　　窮理の道をたずねなん

四、奥羽の颪飄々と
　　胡沙吹く風に磨かれし
　　国の護りの黒工の
　　魂と腕とは八絃の
　　世界の果てに燦然と
　　久遠の光放つペし




黒工寮想いでの歌

一ッとせ　人の気持も知らないで
　　　　　試験試験で今日も又
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

ニッとせ　二人で語ったあの場所を
　　　　　今もこっそりのぞき見る
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

三ッとせ　見ればすすけた学寮も
　　　　　住めば都の花が咲く
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

四ッとせ　寄るときわると語り出す
　　　　　アベックラブの楽しさを
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

五ッとせ　いつも行ったは伊豆倉か
　　　　　コッペ一つもわけて食う
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

六ッとせ　向う眺めりや南校
　　　　　無理にさそって映画など
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

七ッとせ　泣いて窓から見た月は
　　　　　里の母さんと同じ顔
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

八ッとせ　やっぱりこわいわ舎監長
　　　　　好きな煙草も吸いやせぬ
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

九ッとせ　これではならぬと鉢巻の
　　　　　一夜勉強じゃ気にかかる
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

十とせ　　とうとう卒業しましたが
　　　　　いつまた来るかと涙する
　　　　　　黒工学寮の想い出よ

番外とせ　馬鹿にならない学寮も
　　　　　人生航路の一頁
　　　　　　先生みなさんさようなら