「夏油」の由来
2022.07.26 |Category …北上で、…
夏油温泉は、経塚山に万徳寺を建立した慈覚大師円仁が856年(斉衡3年)に発見したとの説がある。
第三代天台座主に就任(854年(仁寿4年))してから2年後、63歳のときとなる。
歩くよね~どこまでも(そういうことじゃないけどな)。
慈覚大師が発見したとされる温泉は、ちょいと検索すると4つ出てきた。
兵庫県 湯村温泉 848年(嘉祥元年)
宮城県 大師温泉 貞観年間(859-877年)
あれ、意外。
もっといっぱい、見つかるかと思った。
もう一つ、室町時代の1375年(永和元年)、平家の落人の末裔(すごいな)であるマタギの高橋四郎左エ門が深傷を負わせた大白猿を追って温泉をみつけたというもの、もある。
白猿(はくえん)伝ですよね。
平家も白猿も討たれた側。
妖獣である白猿は、日本では魔よけの猿神。
毒を持って毒を制す?
白猿が発見した温泉は他にも。
山口県 俵山温泉
岐阜県 平湯温泉
これも意外と少なかった。
あと、ないかね。
さて、「げとう」の由来は、アイヌ語の「グット・オ」(崖のある所の意)とある。
崖なんかどこにでもあるだろうから、そういう所は全て「げとう」ということになるし、だからきっと逆に、特に印象的な場所なんでしょうね、「げとう」は、と思う。
石灰華ドームなんかは、まさに、ね。
温泉はアイヌ語でセセキ(熱い)というらしい。
ただ、本州の文化と接することでアイヌ人も「ユ」と言うようになったとの事。
東北地域ではアイヌ人と和人は隣り合わせで、または混在して生活していたであろうから、混合して単語が出来ていたかもしれない。
石灰華ドームから熱い湯が出ていたら、それはまさしく「げとう・ゆ」だったかも。
じゃあ、これ、いつ、誰が最初に文字にした?
アイヌ語は文字を持たない(日本語(?)も文字を持っていなかったけど)。
文字化したのは、この地域に住んでいたか、東北にやってきた知識人だろう。
「グットオ」を文字を持つ民によって「げとう」と聞き取られ文字化された。
発音を単純に文字にしたか、と思い、万葉仮名を見てみた。
「夏油」を前提に「げとう・ゆ」を見れば、「げ」には「夏」があり、「ゆ」には「湯」「油」がある。
「とう」は分からんので仮に「十」とすれば「げとう・ゆ」は「夏十湯」となる。
「夏十油」だったかもしらん。
文字を見て、夏場しか行けない温泉だと聞けば、いずれ「夏湯」と書き写されても不思議はない、と私は思う。
それとももしくは、石灰華ドームの中を通ってお湯が出て、そのお湯が岩肌をするすると流れ落ちる様から「ゆ」を想像すれば、ひらがな「ゆ」の基の漢字「由」はイメージ記号としてはピッタリではなかろうか。
これに限定記号の水(サンズイ(氵))がついた「油」こそが、石灰華ドームの岩肌を流れ落ちるお湯の景色を表しているのではないか。
夏場にしか見られない石灰華ドームの景色、その場所こそが「夏油」なのではいか。
「夏油」は「夏湯」から転じたものではなく、初めから「夏油」だったのではないか、と、私は思う。
まぁ、勝手にね。
カグラモチ
2022.07.21 |Category …北上で、…
軽く練った飯を太い串に巻き付け、こんがりと焼上げたもので、山に入る時の携行食だと書かれている。
御幣餅のようだ、ともある。
写真も添えられており、まさしく、である。
ただちょっと気になったのが、「カグラモチ」という呼び名だ。
もち米の品種に「カグラモチ(水稲農林糯145号)」がある。
そもそも御幣餅とは、うるち米で作られるものだ。
夏油の四季に出てくる御幣餅様のカグラモチとは、もしかして、もち米で作った御幣餅で、携行のためタレも付いていない焼餅ではなかっただろうか。
うるち米ではないため、"コシヒカリ弁当"的に、意識的に品種名のカグラモチと言っていたのではなかろうか。
うるち米の御幣餅は江戸時代からあったが、もち米の御幣餅はいつからか。
料理レシピが溢れ返っている現代と違い、35年以上前の夏油では、別のものとして認識されていたのかもしれない。
当時、北上でカグラモチが栽培されていたかは、知らんけど。
な~んてね、そんこと、思った。
タレ味のついていない串に刺したカグラモチ焼餅を、夏油の郷土味、的なものとして、売り出せないかね。
古民家カフェとかでさ。
私の思い付きが正しいかどうかは分からんけどな。

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