農業のセーフティネット
2009.01.20 |Category …北上で、…
じゅあ、農業は?
農業のセーフティネットなんて聞いた事はないけど(実はある?)、もしあるとしたら、自給率対策ではないだろうか。
地域農業の振興として、地産地消が謳われているが(違う?)、それは大間違いであり、生産者側の身勝手である。何故か。農家が一軒になっても地産地消は成立するからだ。
地消地産こそが、農業の未来を支えると思う。その土地で消費するのは、可能な限りその土地で生産する。そして、どうしても作れない物・量に限り、他地域・外国に依存する。
付加価値を附け高額商品を生産するのが農業ではない。生きていくための食料を生産し、そのめたに自然環境を作り上げていくのが農業の基本である。付加価値云々はプラスαの部分である。
そうやって出来た美しい里山は観光資源になる。生産種が増えれば、新たな土産土法も生まれるでしょう。そういう料理も郷土料理として新たな物産になる。まじめに取り組めば、高級農産物でなくても付加価値は生まれる。
安価な農作物は消費者にとっては必要である。しかしセーフティネットを考えれば、一定の量は行政の目の届く範囲内で管理生産するべきである。一定の量とは最低限の食料自給率を決め、それを賄う量分だけは、社会保障するのである。それに見合うだけの生産人材の確保も行政の責任で行う。
農業高校を花巻に持って行かれたのは痛いが、分子生物学が発展した昨今、学力不足では理想的な本来の農高生は務まらない。農業はそういうレベルに達している。遺伝子が発現してタンパク質を作り出すのに最適な環境を与える、タンパク質が機能を発揮するための最適な環境は何で、どうやって維持するか、それが農業の基礎知識となってきてるのではないか。
遺伝子は品種改良にだけ現れるキーワードではない。農業全般を支配している。
北上には県の生物工学研究所があるじゃないか。活用するべきである。
なんちって。